前回、水耕栽培用のビニールハウスを建てた話をしたのですが、大雪が降るとハウスの裾の部分に雪がどんどん積もっていきます。これを放っておくと、天井から落ちてきた雪と合わさって重みでハウスが倒壊してしまうので、定期的にスコップで雪かきをしていました。ただこれが本当にしんどい。ということで、この間買った廃油ストーブを使って、雪かきをしなくて済む「融雪システム」を自作してみることにしました。
計画としては、廃油ストーブの熱で水をお湯に変え、そのお湯をホースで循環させてハウス脇の雪にかけ、雪を溶かして戻ってきたお湯をまた温め直す、というものです。第1弾のプロトタイプとして、まずは水がちゃんと循環してお湯になるかどうかだけを試してみました。
銅管の加工でいきなりつまずく
お湯を作る部分には、水道用のステンレスフレキパイプより価格は倍ほどしましたが、熱伝導率が4倍くらい高いという銅管を5メートル購入しました。これをコイル状に巻いて廃油ストーブの中に入れ、そこに水を通してお湯にする作戦です。
ところがこの銅管の加工、完全になめていました。まっすぐ伸ばしてからコイル状に巻き直す作業に2時間くらいかかった挙句、出来上がったのはボロボロの仕上がり。しかも接続部分は本来ロー付け(金属同士をはんだのようなもので接合する方法)が必要らしいのですが、そこまでできずに実験に突入しました。案の定、接続部分から水が漏れて、これでは実験になりません。
ホームセンターに部品を買いに行くこと、この日だけで3回。フラックス(はんだ付け前提の接着剤のようなもの)を試すも、はんだ自体が200度くらいで溶けてしまうので今回の用途には向いておらず、結局無理やり締め込むタイプの接続部品でなんとか押さえ込みました。銅管5メートルもあったのに、実際に使えたのはかなり短い長さになってしまいました。
いよいよ廃油ストーブを点火
冬場の廃油は片栗粉や小麦粉のように固まって、ゼリー状になってしまいます。廃油タンクから本体につながる部分もドロドロで流れないので、バーナーで炙って液状に戻すという工程がまず必要でした。しばらく炙っていると先端からポタポタと油が垂れてくるようになるので、そこでようやく点火します。
点火した瞬間はけっこう気持ちが高まりましたが、そこからも一筋縄ではいきません。ファンをオンにした途端に火が消えたり、最初に水が入ってしまってうまく起動しなかったり。何度か再点火を繰り返して、ようやく安定して燃え続けるようになりました。
結果:お湯にはなったが、力不足
湯気が出て、ホースを触ると確かにお風呂よりちょっとぬるいくらい、36〜37度くらいにはなりました。とりあえずお湯にはなった、という意味では実験成功です。ただ雪を溶かすにはこの温度ではさすがに厳しそうです。
原因としては、銅管の加工に失敗しまくった結果、お湯の通り道(ストーブの中を通る銅管の長さ)が当初の予定よりかなり短くなってしまい、温める能力が足りていないこと。さらに銅管に結露がついてポタポタと水滴が落ち、ストーブの温度自体を下げてしまっていたことも影響していそうです。
色々な要因が重なって、正直どれが一番効いているのかはっきりしないのですが、今回は「循環はするけど雪を溶かすには力不足なポンコツ」が完成した、という結果になりました。次はここを改良して、もう一度挑戦したいと思います。ハウス脇の雪かきから解放される日を夢見て、引き続き試行錯誤していきます。


