前回、風呂釜と散水チューブで直接雪にお湯をかける作戦を試したものの、ホース内の凍結で時間切れになっていました。今回はその続き、外は-8℃という寒さの中、ついに実験を成功させたいと思います。
バーナーで炙って氷を溶かし、配管を組み直す
まずは前回凍らせてしまったホース内の水抜きから。バーナーで炙りながら息を吹き込むと、ちゃんと空気が通るようになりました。水抜きって本当に大事ですね。ジョイント部分のゴムもカチカチに凍っていたので、これもバーナーで軽く温めて柔らかくしてから、固くならないうちに手早く接続します。
前回「水が来ない」となったとき、強力な水中ポンプに交換して対処しようとしていたのですが、よく考えたら原因はポンプの力不足ではなく単にパイプの中が凍っていただけだったはず。というわけで、最初に使っていた水中ポンプ(リオ2500)に戻して、改めて水を送ってみます。
循環成功、廃油ストーブでお湯を作る
ポンプの電源を入れると、少し待ってポコポコと音がしたあと、ちゃんと水が出てきました。とりあえず循環成功です。分岐しているもう一方のルートも試してみて、無事どちらの経路でも水が通ることを確認できました。
循環できたところで廃油ストーブに点火。水温はスタート時点で26℃、しばらくすると36℃まで上昇しました。お風呂よりちょっとぬるいくらいですね。ストーブの表面温度を測ってみると163℃、下の方は280〜300℃くらいまで上がっていました。
風呂釜に雪を投入、しかし火が消えるトラブルも
お湯が40℃くらいまで温まったところで、風呂釜にどんどん雪を入れていきます。前回の記事に視聴者さんからコメントをいただいていて、同じ水量のまま循環させ続けると温度がどんどん上がってポンプのモーターに負担がかかるとのこと。そこで、雪を入れて水量を増やしながら温度を適温に保つよう調整しました。溶けていく様子を見ながら「これは勝ったんじゃないか」と気を良くして、調子に乗って雪を追加していたのですが……。
目を離した隙にストーブの火が消えていました。おそらく、雪をどんどん入れたことで温度差が生まれ、フレキパイプ周りに結露が発生してしまったのが原因。バチバチと音を立てながら結露した水が落ちていたようです。もう一度火をつけ直しつつ、ここは今後の改良ポイントとして持ち越しです。ついでに、お湯の熱で風呂釜の下の地面が溶けてきたのか、風呂釜自体がだんだん傾いてきているのも気になるところでした。
散水チューブの穴を広げたら一気にブレイクスルー
このままだと明るいうちに実験を終えられなさそうだったので、もう1台水中ポンプを追加投入。こちらは散水チューブにつなげて、実際に雪の下にホースを投げ込み、直接お湯を撒く実験です。スイッチを入れてみるとやはり先端が凍っていて出てこず、少し待つと今度は水が来て一安心。ところが肝心の水撒きが、水圧に対して穴が小さすぎるのか、ちょろちょろとしか出てきません。
試しに2mmのドリルで穴を広げてみたところ、これが大当たり。「出る出る出る出る!」と声が出るくらい、お湯が勢いよく飛び出すようになりました。カメラや三脚にまでお湯が飛んでくるほどの勢いで、あたり一面びしゃびしゃ、湯気でもやがかかったような状態に。雪の上には筋状にはっきりと溶けた跡が残り、これまでの試行錯誤の中で一番手応えのある結果になりました。
あと少し、改良ポイントが見えてきた
途中「もうダメかも」と諦めかけていたのですが、最後にきて「あと2、3個改良すればいけるかもしれない」というところまで見えてきました。今回分かった改善ポイントは大きく3つです。1つ目は廃油ストーブ内の掃除をして燃焼効率を上げ、多少の結露があっても蒸発させられるくらいのパワーを保つこと。2つ目は、使い終わったら必ずその場でホース内の水抜きを完璧にやること(これを怠ったせいで今回も前回も凍結トラブルに見舞われました)。3つ目は散水チューブの穴をもっと広げて、水圧に見合った散水量にすることです。
今日で一区切りにしようかとも思っていたのですが、改良できそうな手応えがあったので、もうしばらくこの融雪実験を続けることにしました。何かいいアイデアがあれば教えてください、とのことなので、コメント欄で応援していただけるとうれしいです。
最後に、また凍結させないよう、ブロワーでホース内に残った水を一気に吹き飛ばして片付けをして終了しました。
結露で火が消える問題を解決するため、フレキパイプをストーブの外側に巻き直してみた話はこちらで書いています。


