前回、パイプをステンレスのフレキパイプに変えて70℃超えのお湯を作れるようになった話を書きましたが、日が暮れてしまい実際に雪を溶かすところまでは確認できていませんでした。今回はいよいよ、そのお湯を本当に雪解けに使えるのか検証してみます。
まずは雪かきから、正直つらい
実験の前に、スコップで周りの雪かきをするところから始まりましたが、これがもう「やってられない」レベルにつらい作業でした。廃油ストーブの熱でお湯を作り、それを循環させて雪を溶かせれば、この重労働から解放されるはず……という期待を込めての検証です。
この日測ってみると、ストーブから出てくる直後のお湯は68℃。湯気も立っていて、お風呂よりちょっとぬるいくらいの温度は出せていることが確認できました。
シャッターが凍結、窓をこじ開けてホースを外へ
翌日、いよいよホースを外に出して融雪の実験です。ところがハウスのシャッターがガチガチに凍りついて開かず、まずは長靴で氷を割るところからスタート。それでもシャッターがどうにもならなかったので、最終的には窓をこじ開けて、そこから無理やりホースを外に出すことになりました。
水槽の温度は約40℃、循環させてみる
ホースを外に出せたところで、廃油ストーブに点火して循環をスタート。このときの水槽の温度は40℃くらいでした。雪の中を通って戻ってくる水は冷えているはずと思っていたのですが、実際に測ってみるとそこまで下がっておらず、むしろ温める力の方が勝っているような結果に。ストーブの加熱パワーが、雪に奪われる熱よりも上回っていることが確認できました。
結果:溶けてはいるけど、ホースの周りだけ
実際に外に出したホースの様子を見に行くと、たしかに雪は溶けていました。ただし、溶けているのはホースが直接触れている場所だけ。少し離れた場所の雪にはまったく効果が及んでいませんでした。「ここに置いてあるところしか溶けないんだったら、これはきついな」というのが率直な感想です。
お湯の温度自体は70℃近くまで出せるようになったものの、廃油ストーブ1台分の熱量だけで、ハウス周りに積もった大量の雪を面として溶かすのは、さすがに無理があるという結論に落ち着きました。考えてみれば当たり前ではあるのですが、実際にやってみないと分からないことでもあります。
お湯を作るパワー自体は確保できているので、今後はホースを蛇行させて雪との接触面積を増やすなど、配管ルートの工夫で改善できる余地がありそうです。
この後、風呂釜と散水チューブを使って直接雪にお湯をかける方式に切り替えて再挑戦した話はこちらで書いています。


