前回、フレキパイプを外側に巻いた話を書きましたが、この融雪実験、気づけばもう9回目になっていました。今回は視聴者さんからいただいたコメントを元に、大きく手を加えてみます。
煙突の排熱で融雪槽を温める二重ダクト化
いただいたコメントで多かったのが「煙突から出ている排熱をもっと有効活用した方がいいのでは」というアドバイス。融雪槽(お風呂として使わなくなったものを再利用)はスタイロフォームで簡単に囲って保温しているだけだったので、廃油ストーブの煙突から出る排熱を使って、この槽自体を温めてしまおうという作戦です。
煙突の高さを低くして、そこからアルミダクトを使って融雪槽の方へ排熱を導く、いわば「二重煙突」を自作しました。板をくり抜いて取り付け、隙間もある程度埋めて完成です。
実は雪を降らせているだけかもしれない疑惑
もう1つ、なかなか強烈な指摘もいただいていました。お湯を散水チューブでシャワー状にして雪にかけるやり方、原理としてはスキー場の降雪機と同じで、実は雪を溶かすどころか逆に増やしているだけなんじゃないか、という説です。さすがに動揺しましたが、ひとまず今回もこの方式は試しつつ、いずれ検証もしてみたいと思います。
友人・富田さんが応援に駆けつけ、フタも自作
この日は友人の富田さんが手伝いに来てくれました。融雪槽の保温は結局アルミホイルを巻く方式に落ち着き(見た目重視の板材も検討しましたが、コスト面でアルミホイルを採用)、さらに「フタをすればいいのでは」というシンプルながら見落としていたコメントを受けて、富田さんが手際よくフタまで作ってくれました。
起動の儀式で毎回謎の失敗、今回も水浸しに
家のお風呂から持ってきた72リットルのぬるま湯(22℃前後)を槽に入れ、いよいよポンプ起動。「毎回万全の状態でスイッチを入れるのに、なぜかこの瞬間だけ必ず失敗する」というお決まりのジンクス通り、今回もモーターが一瞬止まったり、水抜き弁を締め忘れていたせいでびしゃびしゃになったりのドタバタがありましたが、こぼれた水はすくって槽に戻し、無事に循環に成功しました。
結果は過去最高、41℃の槽から58℃のお湯が
廃油ストーブに点火し、二重ダクトの効果も確認(ダクト周りがほんのり温かい)。温度計のセンサーを誤って折ってしまうハプニングもありましたが、予備を取りに行って測定を再開すると、水温がぐんぐん上昇。22℃→30℃→35℃→40℃→41℃と、これまでにないスピードで温まっていきました。ストーブから戻ってくるホースのお湯を測ると、なんと58℃前後。過去にクーラーボックスを使った実験で80℃近くまで到達したことはあったものの、モーターへの負担を心配してその方式はやめていたので、この循環方式としては過去最高の結果です。槽の上に乗っていた雪も「ちゅんちゅん」と音を立てながら溶けていく様子まで確認できました。
融雪は大失敗、しかし結果オーライで入浴タイムに
ここまでは絶好調だったのですが、肝心の廃油が底をつきかけていることが判明。散水チューブでの融雪も、視聴者さんに指摘された「降雪機と同じでは」疑惑もあって、正直あまり効果を感じられませんでした。そこで、ここまで頑張って温めたお湯をこのまま無駄にはできないと、まさかの決断。そう、そのまま入浴することにしました。
マイナスの気温の中、体から湯気を立ち上らせながらの野外入浴に、友人ともども大盛り上がり。「融雪の方は大失敗ですが、お風呂に入れたので結果オーライ」「むしろこれをやるために融雪装置を作ったのかもしれない」と、いつの間にかゴールがすり替わってしまったオチで締めくくられました。次回でシリーズ最終回になるかもという話も出ましたが、友人からは「まだやるんですか?」とツッコミが入っていたので、まだしばらく続きそうです。
ちなみに、いただいたコメントの中には「お湯を作るのが大変なら、廃油ストーブごと外に出して温風を送り込む方式にしてはどうか」という提案もありました。次回以降、そちらの方向にシフトしていく可能性もありそうです。
この後、方向転換して木炭を使った「着色法」に挑戦した話はこちらで書いています。


