前回、廃油ストーブでお湯を作ってビニールハウス脇の雪を溶かす装置を自作してみた(試作編)で銅管の加工に苦戦し、「循環はするけど雪を溶かすには力不足」という結果に終わっていました。今回はその反省を踏まえて、パイプの素材と配置を変えて再挑戦してみました。
銅管をあきらめてステンレスのフレキパイプに変更
前回買った銅管5メートル、結局扱いが難しすぎてまともに使えなかったので、今回はステンレスの10メートルのフレキパイプを買ってきました。熱伝導率で言うと銅管の4分の1くらいしかないんですが、扱いやすさと長さでカバーしようという作戦です。実際に使ってみたら、曲げるのも通すのも段違いに楽で、銅よりも100倍扱いやすいという感覚でした。
前回は廃油ストーブの筒の中に銅管を通していましたが、今回はまず本体と網の間、表面温度400℃くらいある場所に刺す形にしてみました。中じゃなくてもいいんじゃないかなという判断です。
水中ポンプのパワー不足で循環に苦戦
パイプを外側に設置して電源を入れてテストしたんですが、水がなかなか出てこない。パイプが10メートル×2本で長すぎたのか、ポンプのパワーが足りなかったのか、水位はじわじわ減っていくのに全然循環しません。使っていたのは水中ポンプのリオ1100というモデルだったので、家にあった数字的に倍くらいパワーがあるリオ2500に交換してみましたが、それでも出てこず、最終的にホースを口で吸って呼び水をしてようやく循環し始めました。ここまでで結構な時間がかかっています。
パイプを外側から内側に変更したら一気に改善
循環はしたものの、外側設置では水槽の温度が40℃くらいで頭打ちでした。雪を溶かしたい場所までコースを延ばすことを考えると、これでは戻ってくる水が冷えた状態になってしまい厳しい。そこで、フレキパイプの配置をストーブの外側から内側に変更してみることにしました。
配管の向きも「縦に上下を繰り返す」形から「横方向に下がっていって最後に1回だけ上がる」形に変えたところ、ポンプを口で吸わなくても普通に循環するようになりました。ふたが完全には閉まらなくなるという副作用はありましたが、お湯を作るパワーは段違いに上がりました。
結果:70℃超えを達成
水槽内の温度を測ってみると、10分で10℃、15〜20分で20℃、40分で41.8℃と順調に上昇。さらに温め続けたところ、ストーブから出てくる直後のお湯は70.4℃まで到達しました。前回の試作編が36〜37℃止まりだったことを考えると、大幅な進歩です。戻りのお湯が仮に10℃くらいまで冷えていたとしても、これだけ温度を上げる力があれば雪解けに使えるんじゃないかという手応えを感じました。
ただし、ストーブの筒の中に何か通すこと自体が空気の流れを乱すようで、着火直後に2回ほど火が消えるトラブルもありました。炉がしっかり温まってからは安定して燃え続けてくれています。
次の課題
今回は日が暮れてしまい、実際に雪を溶かす場所までコースを延長して試すところまではできませんでした。ただ「お湯の温度を上げる力があること」は証明できたので、次はこの10メートルのフレキパイプをつなげて実際の配管ルートに組み替えて、本当に雪を溶かせるか試してみたいと思います。
翌日、実際にホースを外に出して雪を溶かせるか検証してみた話はこちらで書いています。


