廃油ストーブの融雪装置、フレキパイプを外側に巻いてみた話(配管改良編)

融雪

前回、散水チューブの穴を広げて手応えを感じた話を書きましたが、そこで挙げていた改良ポイントの1つ「雪を入れすぎると結露でストーブの火が消えてしまう」問題に、今回は本格的に取り組みます。

フレキパイプをストーブの中から外へ

これまではフレキパイプを廃油ストーブの筒の中に通していたのですが、これだと温度差でパイプの表面に結露が発生し、水滴がストーブの中にポタポタ落ちて燃焼効率が落ちたり、最悪火が消えてしまったりしていました。結論として、パイプを中に入れるのではなく、ストーブの外側に巻き付ける方式に変更することにしました。

ただし、外側に巻き付けるには網状のガードと溶接されているL字部分を切り落とす必要があり、これをやるかどうか3日くらい悩みました。最終的に、10日前から注文していた新しいグラインダーがちょうど届いたので、これを使ってガードを加工することに決めました。

視聴者コメントを元に配管と水抜きの仕組みを作り直す

コメントでたくさんアドバイスをいただき、2点を改善することにしました。1つ目は水の流し方。前回は「ぐるぐる下げてから最後にグンと上げる」という配管だったのですが、ポンプの効率としてはあまり良くないらしく、「廃油ストーブに一旦ドンと落としてから、徐々に上がって抜けるように」作った方がいいとのアドバイスをいただいたので、その形に組み替えます。

2つ目は水抜きの大変さ。落としたところにチーズ(分岐用の部品)とバルブを取り付けて、使い終わったらそのバルブを開けるだけで水抜きができる仕組みを作ることにしました。フレキパイプを必要な分だけ切り出し、抜けないようにつば出し加工をした部品を打ち込んで接続していきます。

ストーブを消してガードを加工、パイプを巻き付ける

加工作業のためにはストーブをいったん消す必要がありました。表面温度800℃という熱々の状態だったので、少し待ってからガードを外し、必要な部分だけグラインダーで切断してヤスリがけ。そこにフレキパイプを巻き付けていくのですが、これが想像以上に大変で、1時間近くかかってしまいました。

新しく作った分岐パーツを取り付け、片手でも着脱できるワンタッチ継手も導入。高温になる部分は「どうせゴムパッキンを入れてもダメになるだろう」という判断で、パッキン無しのまま接続しました。

循環テストは漏れとホース不足のトラブルから

いよいよ循環テスト。スイッチを入れると案の定、心配していた通り接続部から水漏れが発生しました。締め直して再テストすると、今度は別の箇所でホースの長さが足りず水があふれる事態に。その都度対処しながら、なんとか循環に成功しました。

廃油ストーブに点火してみると、ファンが一発で起動。フレキパイプが筒の中を塞いでいないぶん、空気がスムーズに旋回するようになったからだと思われます。

アルミホイルで保温、雪を投入しても大丈夫に

ストーブが温まるのを待つ間に、散水チューブの穴あけ作業も継続。先端2mmのドリルで穴を追加し、より勢いよく水が出るように調整しました。あわせて、パイプが外側に出ている分お湯になりにくいのではと考え、フレキパイプの周りをアルミホイルで包んでみたところ、8℃ほど水温が上昇。ここから雪を投入していきます。以前は雪を入れすぎると結露でストーブが消えてしまう問題がありましたが、今回はパイプが外側にあるので、多少結露してもストーブの火に影響しないはずです。

日暮れ前に散水実験、ポンプの断線トラブルも

気づけば4時、日曜なのでそろそろお酒も飲みたいということで、暗くなる前に散水実験だけ済ませることに。もう1台の水中ポンプの電源を入れたところ、なぜか止まってしまい、確認すると白い配線が切れていました。応急的に直して事なきを得ましたが、暗い中での作業は判別が難しく、細かいトラブルが連発しました。

片付けついでに新しい水抜きバルブのテストもしてみましたが、バルブを開けても水が出てくる様子がなく、成功しているのか失敗しているのか判断がつきませんでした。次回使うときに凍っていたら、この水抜きは失敗だったということになります。

結果:結露問題は解決、でも水温の上がり方は悪化

マイナス10度近い環境で7時間ほど外に出しっぱなしにした結果を振り返ると、ステンレスのフレキパイプ10mを外側に巻いたこのやり方、結露で火が消える問題は解決できたものの、水温は30℃前後までしか上がらず、ストーブの中に入れていたときよりもだいぶ加熱パワーが落ちてしまいました。

ステンレスより熱伝導率が4倍ほど高いという銅管なら、10m巻かなくても2.5mほどで同じくらいの熱交換ができるはずなので、次はそちらを試すのも手かもしれません。あるいは、友人から聞いた「風呂釜の周りをウレタンや木の枠で囲って保温する」というやり方も参考になりそうです。まだまだ改良の余地がありそうですが、今日はここで一区切りとします。

この続き、煙突の排熱を使った二重ダクト化と過去最高58℃を記録した(まさかの結末を迎える)話はこちらで書いています。

参考動画

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