ビニールハウス水耕栽培で大事な水、温湿度、光、二酸化炭素濃度の管理

自動化

ミニトマトの水耕栽培において成長にとって重要な要素は以下の通りです。

水質管理

水耕栽培では、植物が必要とする栄養素が水に溶けて供給されます。まずは水の質を管理し、必要な栄養素を適切な濃度で供給することが重要です。また、水のpH値も適切に調整する必要があります。

私の場合は夏場40℃、冬場近くになると5℃ほどまで水温は上下しました。さらに普通の地下水を使っています。つまりあまり水質を気にしなくても良いように感じます。

EC値の調整は水を入れ替えたり、液肥を追加投入することで解決します。

pH値はpH調整剤を使用するなどして管理します。

温度・湿度管理

ミニトマトは温暖な気候を好みます。なので、ビニールハウス内の温度が適切な範囲内に保たれるようにします。冬季や夜間は気温が下がりすぎないように暖房を使用します。また夏季には換気を行い、室温を調整しましょう。

温度管理・風と湿度

私の場合、暖房には廃油ストーブとモジュールを使用しています。これらにより氷点下になる寒い時期からビニールハウスでの育苗が可能となります。

また暑い時期の換気は温度センサーと換気扇を連動させることで、ハウス内の気温の上下と共に自動で換気扇が動くようにしています。

地下水と井戸ポンプ、電磁弁、ミストノズルと湿度センサーを連動させることで日中の湿度が低くなりがちな時間帯に合わせて湿度調整をしています。

光量管理

ミニトマトは十分な光量を必要とします。ビニールハウス内では、天候によって日光が十分に当たらない場合があります。この場合は、人工的に光を補充するための照明を使用する必要があります。

しかし室内栽培に比べればビニールハウス栽培は太陽光を取り込める環境にあります。なので、夜間に追加でLEDライト等の照射をしなくても問題なく育ちます。

二酸化炭素濃度管理

日中は光合成と共に減少していく二酸化炭素濃度ですが、できることであれば管理したいです。

換気をすることで最低でも大気中と同等の400ppmを維持していきます。

私の場合は酒問屋さんからビールサーバー等に使う炭酸ガスのボンベとレギュレーターと呼ばれる減圧弁を購入し、合間を見て二酸化炭素を補給しています。しかし、ボンベには用途以外には使用しないでくださいとの注意書きがあったのでおすすめはしません。

病気や害虫の管理

植物の成長には病気や害虫の管理が欠かせません。ですが、ビニールハウス内では、密閉された環境のため、病気や害虫の発生が起こりやすい傾向があります。予防的な対策として、定期的に消毒や防虫ネットの設置を行い、発生した場合は早期に対処することが重要です。

私の体感としてはビニールハウス栽培は露地栽培に比べ虫の発生は低いです。

換気をする際にハチなどが侵入してくることはありますが、ハウスの横幕にネット等を設置しておくことで虫の侵入はある程度予防できます。

これらの要素を適切に管理することで、ミニトマトの水耕栽培において健康な成長を促すことができます。

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